
こんな疑問に答えていきます。
- 勉強しない子に「勉強しなさい」は逆効果だからほっとくべき。
- 優秀な子どもの親ほど何も言わない。
勉強しない子には、ほっとくのが効果的と言われます。
ですが、ほっとく方法にも正しい方法と間違った方法があります。
一言で言うと、間違ったほっとき方は「無関心」で、正しいほっとき方は「見守る」ことです。
勉強しない子を勉強に向かわせるためには、正しくほっとくことが必要です。
そのやり方を教えていきます。
僕は教育業界に入って4年目です。
365日のうち週5回で生徒と接していたので、やる気のない子どもは何人も見てきました。
塾に全く来ない子をのぞいて、ほとんどの生徒の勉強時間を伸ばすことが出来ました。[/aside]
この記事を読むメリット
- 勉強しない子の「正しいほっとき方」がわかる!
- 勉強しない子の勉強のやる気をなくさない接し方ができる!
勉強しない子を「正しくほっとく」のは我慢強さがいる。
ほっとくと言っても「何もしなくていい」わけではありません。
子どもの行動に口出しすぎずに見守るんです。
やってみればわかりますが、かなり難しいですよ、
我が子のことですから、ダラダラしてると「勉強しなさい」と言いたくなるのが親です。
でもそこをグッとこらえないといけません。
- 勉強ちゃんとしてるの?
- 成績下がってるのに、なんで勉強しないの?
- また勉強もしないで、遊んでるの?
このような、思ってることを言わないのには忍耐力がいります。
どうしてもイライラしてしまいますからね。
正しくほっといても、最初は時間がかかるので、成績が下がる瞬間も来ます。
でもその時に親がイライラしたり、不安な様子を見せてはいけません。
子どもの成績に反応しないのは、めちゃくちゃ難しいことです。

本人のテスト結果で、親が本人以上に感情的になってるケースを見ます。
これは子どもにとっても良くありません。
勉強の目的が「親に怒られないこと」に変わってしまいます。こうなると、勉強が自分のためではなく、親のためになります。
人のためにする勉強は「やらされてる」という気持ちが強くなります。「勉強をやらされてる」うちは、自ら進んでやることは少ないです。
「自分のため」とわかってはじめて、自分から進んで勉強するようになるのです。
勉強しない子がそこにたどり着くためには、少し時間がかかります。
だから忍耐力が必要になるんです。
でも正しくほっとくことができれば、
- 自分から進んで勉強する機会が増える。
- 自ら考える子に育つ。
という姿勢に変わります。
そのためには忍耐力が必要ということを覚えておいてください。
親がやってはいけない間違った「子どものほっとき方」
間違ったほっとき方は、子どもに「無関心」であることです。
親が自分に無関心であるとわかると、子どもは勉強しないままです。
親にも何の相談もしなくなるし、1人でしんどい思いを抱えて生きていきます。
間違ったほっとき方をしないためにも、読んでおきましょう。
勉強の成績も知ろうとしない。

それすら知ろうしないのは、子どもを放置しているようなものです。
親が、勉強や学習の状態を知った上で見守るんです。
間違っても無関心になってはいけません。
子どもに関心はあるけど、あえて口出しはしないイメージです。
テストの結果が返ってきた時は、結果を見て落ち込んだり、めちゃくちゃ喜んだりしないようにしましょう。
結果で一喜一憂していると、子どもが結果重視の考え方になります、
「結果さえ出れば、勉強しなくて良い。という発想になりやすいです。
勉強する子に育てるには

結果よりも努力を評価すべきです。
そうすれば、結果が出すために努力できる子どもになります。
テストの結果が返ってきたら、本人に感想を聞きましょう。
そして本人が点数を取るために、どれだけ頑張ったか聞いてください。
点数だけで判断してしまうと、子どもの勉強意欲をつぶしてしまいます。
例えば、数学は勉強してないのに70点。国語はめっちゃ勉強したけど50点。
ここで数学頑張ったねと言うと、「国語の方が頑張ったのに…」という不満が残ります。
点数でしか評価してもらえないと無意識に思ってしまいます。
だからまず本人にヒアリングします。
本人が頑張ったと言ったことは素直に褒めましょう。
そして本人なりの反省点も聞いてあげてください。
たとえ間違った反省点であっても肯定いいです。。
「それは違うよ、テスト勉強はこうやってしないと」と否定してはいけません。
言いたい気持ちをこらえて、「お疲れ様欲張ったね。」と伝えてあげてください。
知った上で、見守る意識で子どもと接しましょう。
子どもの話を適当に聞き流したり、聞こうとしない。
さっきの話と被りますが、無関心ではいけません。

親が無関心になることほど、子どもにとって辛い経験はありません。
悩みも全部自分で抱えたり、楽な道を選択し続ける子どもに変わってしまいます。

信頼してるからって、話をしなくても伝わるわけではありません。
子どもの話を全然聞かない。適当に聞き流したりするのはやめましょう。
「成績が悪い子に親はどう接したらいい?親で子どもの成績は上がる!」
↑こちらの記事でも話してますが、子どもの受ける印象が全てです。
自分がいくら愛情を持っていても、無関心と受け取られる態度はやめましょう。
ただ忙しくて、ゆっくり話を聞けない時もあります。。
そういう時は、後で時間を取って話を聞きましょう。
ただ、子どもの話を1から10まで全て聞いているとキリがありません。笑
適度に聞いておきましょう。
普段から子どもが自分の話をする環境を作っておきましょう。
勉強しない子に親がするべき!「子どもを正しくほっとく方法」
何度も言いますが、「無関心」ではなく「見守る」ことです。
「子どもに関心はあるけど、信頼してるから特に口出ししない。」
この意識を忘れないでください。
では、正しいほっとき方について話していきます。
普段から、子どもが自分の話をしやすい環境を作る。
全てを知っておく必要はないですが、学校の授業や部活の話、友達の話。
これくらいは、子どもが話せるように普段から話をしておきましょう。
ほっとくとは、無視するわけでも何もしないわけではありません。
信頼関係を作った上で、あえて口出しをしすぎないことです。
信頼関係は、普段のコミュニケーションから作られます。
もちろん思春期になれば、なかなか話してくれないこともあるはずです。
でも「この子なら何があっても大丈夫!」と心に言い聞かせておきましょう。
信頼して任せるという気持ちを持てれば、子どもへの口出しも抑えられます。
何も話さない子どもに対しても、イライラすることや不安になることも減ります。
そのうち自分から話してくれるか。話したいサインを出すはずです。
自分のイライラをぶつけてしまうと、子どもが

・また怒られるかもしれない。
- いつでも話せるように、普段から話す習慣をつけておく。
- なかなか話さない時も、感情的にならない。
こうやって子どもが自分のことを話しやすい環境にしておきましょう。
悩みに対して、解決するための答えは教えないこと。
子どもの悩みに対して、1から10まで解決策を全て教えるのはやめておきましょう。
例えば、友達の〇〇くんとケンカしちゃった。とします。
話を聞いてみると、先に悪口を言った自分の子どもが悪いようです。
こんな時多くの親は、

もちろんこれも正解の対応だと思います。
でも子どもに考えさせるのをオススメします。
「ケンカしちゃったんだね。どうしよっか。」こういう声かけができると、子どもも自分で考える性格になります。
なんでもかんでも答えを与えていると、答えを考えるのではなく、答えを求める子どもになります。
これは普段の勉強にも強く関わってきます。
答えを求める姿勢の生徒は、文章問題ですぐ諦めたり、答えをみようとします。
自分で考えることのできる生徒の方が、我慢強く問題に取り組めます。
答えまで教えないというのは、勉強面に関しても言える事です。
たとえ子どもが間違った回答をしていても、親が解いて答えを導いてしまうのはNGです。
答えを教えてもらって育った子は、いざわからない問題にぶつかると考えられません。
今まで親に教えてもらってるせいで、1人では勉強できないようになってるのです。
人生においても、勉強においても、間違ったことがない人なんていません。
子どもにも安易に答えを与えず、考えさせるようにしましょう。

これを意識して子どもと接してください。
生活習慣はきちんと守らせる。
勉強面での口出しはしなくてもいいですが、
- 遅刻しない。
- 朝決まった時間には起きる。
- 前日に準備させる。
- お知らせの紙は、親に渡す。
- 部屋は常に片付いた状態にする。
などなど、基本的な生活習慣は身につけさせましょう。

最初に言っておけば大丈夫です。
「生活習慣を守ることが大事な理由」まで伝えられるとベストです。
子どもに指示する時「親の言うことは黙って聞きなさい」は最悪です。
子どもも理由や意図がわかれば納得します。
説明もせずに「黙って言うこと聞け」は避けてください。
そこで不信感がつのるし、納得して子どもも言う事を聞きにくくなります。
何かお願いしたい時は、理由や意図を子どもにわかるように伝えましょう。
前日から準備する。遅刻しない。
こういう基本的なことができるだけで、勉強にも根気よく取り組めます。
勉強をさせたいなら、勉強しろではなく生活習慣を整えさせましょう。
勉強する環境を整える。
リビングで勉強するなら、
- 勉強している間はテレビもつけない。
- 勉強しやすいように、勉強できるスペースを作っておく。
- 休憩してる時に「頑張ってるね」と声をかける。
など勉強しやすい環境作りは大事です。
自分の部屋で勉強するなら、
- ゲームやテレビは勉強部屋に置かない。
- 漫画や本の入ってる本棚は勉強机から離した位置におく。
- オンライン授業を受けるなら、ヘッドホンかイヤホンをプレゼントする。
など対策をすることが必要です。
「勉強しろとは言わないけど、自分が勉強したいと思った時ならいつでも勉強できる。」
このスタンスでいてください。
「勉強しなさい」よりも、勉強できる空間作りの方が10倍大事です。
勉強に集中できる環境作りの方法は、下の2つの記事を参考にしてください。
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僕も学生時代、勉強できるようにかなり気を遣ってもらってたのを覚えています。
- 疲れた頃に、ジュースとお菓子を運んでくれる。
- テレビは小さい音で見てくれてる。
- 大きな声を出す兄を注意してくれる。
- ノートをたくさん買ってもらう。
勉強しやすいように最大限配慮して、応援してもらえてるのがわかりました。
勉強しなさいと強く言われた記憶もありません。
だからなのか、勉強が嫌いになることはなかったのでとても感謝しています。

俺のことなんて気にされてないんだなと感じるだけです。
これが「無関心」と「見守る」の違いです。
ここまででわかっていただけましたかね?
無関心と思われてしまうのは、以下のような事をすることです。
- 勉強の成績も知ろうとしない。
- 子どもの話を適当に聞き流したり、聞こうとしない。
子どもが余計勉強しなくなるので、やめておきましょう。
子どもを勉強に向かわせるには、
- 普段から、子どもが自分の話をしやすい環境を作る。
- 悩みに対して、解決するための答えは教えないこと。
- 生活習慣はきちんと守らせる。
- 勉強する環境を整える。
これはやった上で、勉強に関しては口出ししないことです。
「信頼してるから、どんなに成績が下がっても大丈夫」という意識で接してください。
親の意識が変わるだけで、子どもは変わります。
時間はかかるとしても変化は必ず出ます。
子どもを信じて待ってあげてください。